【南知多町立内海中学校】障がいについての理解を深め、意欲をもって社会に貢献しようとする精神を涵養(かんよう)する〜「ふ(ふだんの)・く(くらしの)・し(しあわせ)実践教室」を通して〜
- 公開日
- 2018/12/14
- 更新日
- 2018/12/14
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校では、南知多町社会福祉協議会の協力を得て、全ての学年を対象に「要約筆記」「点字」「視覚障害者ガイドヘルプ」「発達障害理解体験」「認知症サポーター養成講座」の五つの講座で「福祉実践教室」を開講しています。この講座は、生徒自らが選択し、3年間異なる講座を体験して、より深く「ふくし」について関心をもち、障がいのある方の生き方に学び、自らの生き方を見つめ直す機会とすることを目的としています。
「要約筆記」講座では、紙やホワイトボードに「書いて伝える」方法を体験し、聴覚障がいのある方とのコミュニケーションのとり方について話し合いました。
「点字」講座では、実際に点字を読んだり、言葉を書いたりして、点字によるコミュニケーションを体験しました(左の写真)。
「視覚障害者ガイドヘルプ」講座では、視覚に障がいのある方の世界観をうかがったり、アイマスクを使った歩行体験をしたりして、「視覚に頼らない生活の一端」を知ることができました。
「発達障害理解体験」講座では、自閉症の子を育てながら、介護福祉のNPO法人に勤務する方に、話をしていただきました。視野の狭さ(右の写真)や音に対する反応など、一人一人で異なる自閉症の疑似体験を行い、自閉症についての理解を深めました。
「認知症サポーター養成」講座では、グループワークを通して、認知症の方との接し方を考えました。最後に、受講の証しとしてオレンジリングをいただき、認知症サポーターとしての自覚を深めました。
実践体験後、「広い視野で接することの大切さが分かった」「もっと点字を学んで目の見えない人の役に立ちたい」など、障がいのある方に対して、共に生きていこうとする心持ちの感じられる感想が見られました。
3年間を通して、種類の異なる実践的な体験をすることによって、様々な立場の人がいることを理解し、「共生」の視点を育む活動を継続していきたいと考えています。