【西尾市立西尾小学校】 気に入らなかった写真
- 公開日
- 2018/12/28
- 更新日
- 2018/12/28
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
6年生の子供たちに、「スマートフォンやタブレットを持っているか」と聞いたところ、3分の2ほどの子が持っていました。また、無料通信アプリなどのSNSを使っている子は、半数いました。今の時代、スマートフォンやタブレットを使うことで、誰とでもつながる時代になってきています。気軽にコミュニケーションができる反面、トラブルにも巻き込まれやすくなってきています。
そこで、新学習指導要領の道徳科「情報モラルに関する指導に留意する」を踏まえ、教材「気に入らなかった写真」を使い、「他者の権利を守ることの大切さ、責任ある行動を取ろうとする判断力と心情を育てる」ことをねらいとした道徳科の授業を行いました。
教材のあらすじは、姉がスマートフォンで友達との写真をインターネット上に投稿したことから始まります。数人の友達からは、喜んでいるメッセージが届いたのですが、友達の一人に削除するように言われてしまいます。喜んでいる友達と怒っている友達の間で板挟みになり、姉は悩んでしまいます。
子供たちに、「姉は投稿するべきだったのか」と問いかけると、「投稿したい気持ちは分かるけれど、相手の気持ちを考えていない」「本当に投稿したいのなら、友達に許可をもらうべきだった」「トラブルになるから投稿しない」という意見が出ました。
また、「スマートフォンを持たない」という意見から、「トラブルになるくらいなら持たない方がよいし、本当に必要ならお家の人にフィルターをかけてもらえばよい」という意見も出ました。様々な意見が出る中で、自分だけでなく、周りの関係者のことを考える意見が出てきました。インターネットを使う上で、自分だけではなく、周りのことを考え、責任ある行動をとらなければならないと考え直す姿が見られました。
インターネットやSNSを活用することは、便利であると同時にトラブルもついてきます。そのようなことを起こさないために、これからも情報モラルの授業を行っていきたいと思います。