【瀬戸市立品野中学校】先輩からのメッセージ
- 公開日
- 2019/03/27
- 更新日
- 2019/03/27
ちょっといい話
フィンランドの大学院で、教育学を学んでいる本校の卒業生が、1日、授業を見に来ました。その感想が、届いたので紹介します。
こんにちは。私は、品野中の卒業生で、現在は、フィンランドの大学院で教育学を専攻している者です。先日、皆さんの一日の学校生活を見せていただきました。私が、まず第一に感じたことは、「こんなに優れた教育と生徒の成長を促す接し方を実現できている学校が、日本に、そしてこんなに身近にあるなんて信じられない」でした。
フィンランドは、世界で学力1位を何度もとっている国ですが、品野中の教育方法に非常に似ています。品中では、「生徒が、知識を覚えるのではなく、理解する、使える」に重きを置いて授業を進めておられると思います。そして、授業の中での「なぜだろう」という生徒の視点や、観点を大切にして、より深い学びに導けるようなアプローチが、先生と生徒の授業の会話の中で多く見られました。
また、驚いたのが生徒からの意見の発表の多さです。自ら進んで自分の考えを臆することなく述べることができており、これまで日本人が世界の人々と比べ非常に苦手としてきた「発言力」が、品野中の生徒には、こんなに備わっているのだと大いに感銘を受けました。論理的に自分の考えを述べることができる生徒が多くいるのは、日頃の授業の中に含まれているグループワークやディスカッションで鍛えられているからだと思います。
品野中の皆さんは、一番大切な「自分で考える力」も授業の中で知らずうちに育んでおり、それこそが今後の変化が激しい社会、よりグローバルな社会でも皆さんを支える力となると思います。学ぶことの楽しさを忘れずに、クラスメートの違った角度からの意見から新たな気づきを見つけ、自分の考えをより深めていってください。一日授業を見学させていただき、ありがとうございました。