【豊川市立一宮東部小学校】発問を工夫した道徳科の実践
- 公開日
- 2019/06/05
- 更新日
- 2019/06/05
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
子供たちは、新しい生活にも慣れ、元気に毎日を送っている。しかし、基本的な生活習慣は身についているものの、荷物の片付けや課題への取組等で、まだまだ十分とは言いがたいところがあった。そこで、道徳科で「ぬぎすてられたくつ」を教材に用い、主人公の生活態度や気持ちの変化を知ることで、節度ある生活の大切さについて気づかせたいと考えた。
各場面で、「○○のときの誠也は、どんな気持ちか」という共感的発問で心情に迫り、誠也の気持ちを考える前に「こういうことなかった?」という投影的発問でふだんの生活と関連付け、自分を投影させながら誠也の気持ちを考えさせていった。
続けて、「誠也の気づいた大切なものは何だろう」という分析的発問を行い、靴をそろえることを当たり前に感じて行動できるようになった誠也の心の成長に気づかせた。
最後の、「自分だったら、どんなことに気をつけて今後生活していくか」という投影的発問によって、「いろいろなものを整頓すると、心が気持ちよくなるので、整頓していきたいと思いました」「ぼくは、くつではなく、宿題をめんどくさがらずにやりたいです」「自分も人に言われる前に何でもしたいと思いました」という誠也の気持ちに共感しながら、自分の生活をよりよくしていくために、どうしたらよいか考えることができた。このように、発問を三つに分けて効果的に使い分けるように実践をしている。