【知多市立岡田小学校】 心の教育推進活動
- 公開日
- 2019/06/27
- 更新日
- 2019/06/27
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校では、異なる学年との交流活動を続けています。春の遠足、運動会では、例年1・6年、2・4年、3・5年でペアを組み活動してきました。しかし、今年度の運動会について様々な観点から見直しが行われ、児童会提案のペアダンスは継続するものの、ペア競技種目は割愛することとなりました。一方、3・4年の競技種目は、内容を再検討し、かつて2・4年のペア種目であった「二人三脚」を採用しました。理由は、協力することではっきりと成果が現れ、達成感を味わうことができると考えたからです。また、児童による自発的な練習が生まれることも期待しました。
結果は、期待以上でした。特に、合同練習で他のチームに大差をつけられていたチームの変化は、著しいものでした。4年生が、練習をしたいと担任に要請しました。4年生がひもの縛り方から調べはじめ、研究をしてくれていることを知ると、3年生は自分たちがその分も一生懸命練習しなくてはと張り切りました。ふだん思い通りにいかないと怒ってしまう子も、4年生との活動だと感情をコントロールして練習を続けました。自信がもてず練習の輪に入れなかった子は、4年生ペアが待ってくれている姿を見て、次の時間から一緒に参加できました。ひもが何度もほどけたり、たびたび転んだり、バトンを渡すときに落としたりと、いくつもの失敗を繰り返した二人三脚から、児童は多くのことを学んだようです。たくさんの子が日記にその思いをつづっていました。
「4年生ペアの子と練習して上手になりました。運動会は全力で息を合わせて走りました。でも、わたしは息を合わせるのがむずかしかったので、ペアの子に合わせてもらいました。ペアの子に、『ありがとう』と言いたくなりました」(3年生の日記より)
これからも、こうした取組を通して、児童の中に協力し相手を思い合う心が育っていくことを願っています。