【設楽町教育委員会】命の大切さを学ぶ教室の開催
- 公開日
- 2019/09/03
- 更新日
- 2019/09/03
県教委・市町村教委の取組(利用しない)
設楽町の取組として、設楽町教育委員会主催で設楽警察署の協力のもと「命の大切さを学ぶ教室」と題し、町内中学生84人を対象に、少年事件被害者遺族の一井彩子さんによる「講演会」を、平成30年12月17日に開催しました。
大阪府堺市に住む一井さんは、1995年に、当時15歳の御長男を少年グループからの暴力により亡くされ、その深い悲しみや苦しみの中でのこれまでの体験談を話してくれました。一井さんは、「息子も生きていれば38歳。結婚して子供がいたかもしれないが、その姿を想像することができない」「息子が残してくれた多くの友達に支えられ、今まで生きてこられた」と悲しい過去を話してくださいました。また、各地で起こっている同じような事件や事故については、「皆さんが加害者になったら、周りの人がどれだけ悲しむか、想像力を働かせてほしい」「思いやりの心や相手の立場で考えることで、人の痛みが分かる人になってほしい」「つらいときや助けてほしいときには声に出し、誰かに伝えてほしい。息子は生きたくても生きられなかった。どうか皆さんは、がんばって生きてほしい」と熱心に話してくれました。
この講演を通して、生徒それぞれが「命の重み」や「生きることの大切さ」を認識し、思いやりをもって人と接することができるようになってくれることを願っています。