【安城市立新田小学校】道徳科の授業実践「マラソン大会」
- 公開日
- 2019/09/03
- 更新日
- 2019/09/03
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
5年生で、「マラソン大会」という資料を用いて実践を行いました。考え、議論する道徳科の授業を通して、友情についての考えを深めることがねらいです。ものごとをじっくり考えることが好きな子供が多く、進んで考えを深めていく姿を期待しました。
資料には、主人公(ちか子)がマラソン大会で、トップを走っていたときに、顔をゆがめておなかをおさえながら走る友達(よしえ)の姿を見たという場面があります。
授業では、「ちか子さんは、このまま走るのがよいか、よしえさんと一緒に走るのがよいか」と発問し、立場をはっきりさせました。また、それぞれの立場から意見が出された後に、それらの意見に対してどう考えるかを問いかけ、議論を促しました。
また、多面的・多角的に考えることができるよう、「よしえさんは、ちか子さんにどうしてほしいと思っているでしょう」と、視点を変える問いかけをしました。子供たちは、「ちか子に優勝してほしいと思っているんじゃないかな」などと意見を交わしました。
はじめは、「一緒に走る」という意見が多数でしたが、最後には、「このまま走る」という意見が多数に変わりました。その理由として、「よしえさんも、ちか子さんに優勝してほしいと思っていると思うし、よしえさんを信じたいから」「よしえさんを信じて一人で走らせた方が、よしえさんは自信がつくと思うから」などとワークシートに書き、子供たちは、新たな考えをもつことができました。
また、本授業前のアンケートで、「友情とは?」という問いに、「助け合ったり、遊んだりすること」と答えた子供が、授業後には、「助け合ったり、分かり合えたりすること」と回答するなど、友情について考えを深めた様子がうかがえました。