【幸田町立荻谷小学校】3年生道徳科の授業実践「行った方がいいのかな」
- 公開日
- 2019/12/18
- 更新日
- 2019/12/18
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
本校では、道徳科の授業を実践するにあたり、関連する内容項目を他教科や行事とつなげて単元を組んで行っている。この単元を「ユニット単元」とし、複数の時間のふり返りを行うことで、子供たち自身が、学びの積み重ねと自分の成長を振り返ることができるようになっている。
3年生では、「善悪の判断、自律、自由と責任」の内容項目を軸に単元を組み、授業を行った。「近くの火事」という教材を使って授業を行った。導入時に「正しいことをするために大切なことは何か」ということを、前時までの学習を想起させながら考えさせた。「わがままをおさえる」「挑戦を続ける」「友だちに優しくする」などの意見が出たところで、教材の前半部分を範読した。そこで、「迷った主人公が、見に行くことにしたのはなぜか」と投げかけた。ワークシートに自分の考えを記述し、3人組で話合いを行った。「気になって遊んでいられない」「まちがったらはずかしいけれど、本当に火事だったら死んでしまうかも」などの意見が出された。さらに「自分ならどうするか」と問いかけると、「知らせる」という意見がほとんどだった。しかし、半分の児童は、「知らない大人には、はずかしくて話せない」という考えだった。自分ごととして考えたとき、はっきりと判断できないことを大人に言うことは、難しい児童も多いことがわかった。最後に、「正しいことをするために大切なことは何か」という発問をもう一度問いかけた。「思い切って言うことが大切」「自分の時間をけずってでも、正しいと思ったことを言う」と、より具体的な行動にまで踏み込んだ意見が多く出された。一方、本来はここで、「言う」よりも「行く」ことに、つまり、「行動すること」に着目させたかったのだが、子供たちは、「言う」ことに着目していてので、授業の構成や発問などが適切であったのかを分析した上で、今後の実践を重ねていきたいと思う。