モラルBOX日記

【東海市立富木島中学校】情報モラルを題材とした道徳科の授業実践

公開日
2019/12/18
更新日
2019/12/18

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 2年生の道徳科の授業で、「既読スルー」という教材を基に、SNSでのコミュニケーションについて話し合いました。話合いを通して、立場や考え方の違いを理解し、自分の考えを伝えたり、異なる考えを受容したりする気持ちを高めることをねらいとしました。
 教材の主人公の「わたし」が、ようやくスマートフォンを手に入れ、友達との仲が深まったと喜んでいる様子や、同じ行動以外認めないというグループの雰囲気の中で、仲間外れにされるのではないかと不安に思っている様子に、生徒は共感し、活発な話合いとなりました。生徒の振り返りには、以下のような記述がありました。
・SNSやメールを使うときには、相手のことも考えて、今とは違う使い方をしたい。
・相手が嫌な気持ちになるような言葉は、絶対に書かないようにしたい。
・友達とは何だろうと深く考えた。相手の立場や状況を考えてSNSの返信をしようと思った。
・勝手な思い込みで相手の事情を決めつけるのはよくないので、理由をちゃんと聞いて、違いも理解することが大切だと思った。
・これからは、言葉の表現に気をつけたい。
・勝手な都合で怒ったりせず、広い心をもって優しく友達に接しようと思った。
・SNSのような文字だけのやりとりでは、誤解しやすいので、大切なことは、直接話をするようにしたいと思った。
 今回の授業を通して、生徒たちは自らのSNSの使い方を振り返ることができました。トラブルを避けるためには、「自他の個人情報を、第三者に漏らさないこと」「真偽の明らかでない情報について書き込みをしないこと」が大切であると、改めて気付きました。また、自分本位な判断に偏らず、相手への影響を考えた言葉の使い方や相手への寛容な態度など、日頃の友人との関わりにおいて大切なことについても考える機会になりました。