モラルBOX日記

【豊田市立衣丘小学校】 低学年の情報モラルの授業

公開日
2020/01/21
更新日
2020/01/21

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 2年生の子供たちは、自分の物と友達の物の区別をつけられず、勝手に触ってしまいトラブルになることがある。そこで、道徳科の時間に、「人が創作的に創った作品などを大切にする態度を身に付ける」ことをねらいとして、ビデオ教材「わたしのえをかえないで」を用いて著作権についての指導を行った。
 友達の作品を見て、何か変だなと思った主人公が、善意のつもりで、絵を描き足してしまう。絵の作者はそれを見て泣き出してしまうというあらすじである。
 絵が完成したときの作者の気持ち、描き直された絵を見たときの気持ちを考えた。子供たちは、「落書きされたみたいでいやな気持ちになる」「一生懸命描いたのに悲しい」など、自分が作った作品は、「たった一つの大切なもの」という意識を確認することができた。
 振り返りでは、「描き直されると、その人が悲しんでしまうことが分かった」「自分がこうすればよいのにと思っても、相手は自分と違うから、勝手に描き足してはいけないことが分かった」などの学びが書かれていた。
 この授業を通して、友達の作品を大切にすることは、著作物を尊重する心を育てることにつながるという意識をもつことができた。今後も、発達段階に合った指導をしていきたい。