モラルBOX日記

【豊川市立西部中学校】2年生「今を懸命に生きる」

公開日
2019/12/26
更新日
2019/12/26

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 2年生で、「奇跡の一週間」を教材とした「今を懸命に生きる」の授業実践を行いました。この教材は、がんなどの末期患者の肉体的精神的苦痛を和らげ、安らかな死をむかえられるように援助する施設で働く筆者が、そこで出会った患者とのふれあいを通して感じたことを書いた文章です。
 文章を読んだ後、生徒から、死の間際まで自分のできる仕事をやり抜こうとした患者に対して、「死んでしまいそうな人と思っていたのは失礼だった」「こんなに一生懸命生きているなんてすごい」という意見が多く出てきました。そこで、生徒に、「この筆者が患者に仕事を依頼したことは、正しかったのか」という質問を投げかけ、グループで話合いを行いました。生徒からは、「末期患者に仕事を依頼するという行為に対して、罪悪感を抱いてしまう」「患者自身が、仕事に対してやりがいを感じ幸せだと思っていたならよかったのではないか」と、異なる立場の意見が出てきました。話合いをする中で、多くの生徒が、「一生懸命に生きることが、幸せになることにつながる」「自分もより一生懸命に生きようと思った」など、よりよく生きようという思いをもちました。
 最後に、話合いをした後、自分の考えをグループ内で読み合い、共感する部分に線を引かせ価値観の共有をしました。
 今後も、教材や仲間との交流を通して、多くの価値観を知り、自身のよりよい生き方を考えられる道徳科の授業を行っていきたいと考えています。