【北名古屋市立熊野中学校】資料「既読スルー」から気付かせる情報モラル
- 公開日
- 2019/12/26
- 更新日
- 2019/12/26
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
現在、スマートフォンの恩恵を受けている反面、スマートフォンから生じる問題も多くなっています。12月に、資料「既読スルー」で道徳科の授業を行いました。主人公の「わたし」の友人が、「既読スルー」をしたことで、友人グループを外されてしまいます。友人を外すことの流れに乗ってしまった「わたし」。そんな「わたし」も、その危機に陥ってしまうといった中学生の身の回りでありそうな内容です。
この授業のねらいは、二つです。「グループメッセージの問題点に気が付くこと」と「SNSなどのトラブルを回避するために必要なことを考えさせること」です。
まず、この話の問題点は何かを発問しました。「返信がないだけで仲間外れにすること」「ずっとスマートフォンを触っていること」「みんなの勢いに押され、グループを外すことに賛成してしまったこと」など、グループメッセージの在り方だけでなく、スマートフォンの使用や相手の立場にたつ必要性など様々な意見が出ました。
次に、SNSトラブルを防ぐために、自分が、特に気をつけたいものは何か(著作権や肖像権・個人情報・何気ない一言・位置情報・見知らぬ人とのやり取り)とその選んだ理由を考えさせ、意見交換を行いました。多く選ばれたものは、以下の二つです。
「何気ない一言」
・何となく言った一言で、学校生活が終わるかもしれないから。
・相手によって受け取り方が違うから。
「個人情報」
・場合によっては、命に関わるから。
・悪用されてしまうから。
授業の感想には、「相手の気持ちを考えて、SNSを使おうと思った」「SNSの使い方を間違えてしまったら、自分や周りの人にも被害が出ると思いました」と自他について考えることができました。
このような情報モラルの授業を通じて、情報通信機器によるトラブルや、正しく使用しようとする意識の高まりを感じました。これまで以上に、相手の気持ちを考える人になってほしいと思います。