【豊田市立旭中学校】住みよい集団
- 公開日
- 2020/01/10
- 更新日
- 2020/01/10
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
本校は、全校生徒39名という小規模校である。こども園や小学校の頃から中学校まで、同じクラスの生徒ばかりで、お互いのことをよく知っており、学年や性別に関係なく仲がよい。しかし、その反面、人間関係を固定化させてしまう環境でもあり、一度友達との関係がこじれると修復がとても難しい。さ細なことをきっかけに、悪化してしまった人間関係で悩む生徒が多いと感じる。そこで、悪気がなくても相手を傷つけてしまう言動や、住みよい集団とはどのような集団かを考えるための道徳科の授業を、小規模校の特色を生かして全校生徒に向けて実践した。
導入時に、本校の教員が、「ひそひそ話」を題材にした寸劇を行った。ひそひそ話をしている人と、ひそひそ話の内容を教えてもらえなかった人の心情を考え、それぞれがどうするべきだったかを、異学年グループで話し合った。あるグループの中には、同じような状況になった経験があることを話し、当時の気持ちになって発言する生徒もいた。
その後、「お互いが気持ちよく過ごすためには、どうしたらよいか?」という主発問を設定し、意見交流を行った。「笑顔で接すること」「誤解が生まれない言動をすること」といった相手を思いやる意見が多かった。
生徒の振り返りには、「嫌な感情になったときに、どうするべきか考えたい」「もっと素直に接したい」といった意見もあり、自分の感情をコントロールする大切さに気付くことができた。