モラルBOX日記

【東郷町立春木台小学校】道徳科授業実践3年生「なおとからのしつもん」

公開日
2020/02/25
更新日
2020/02/25

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 本校では、「探求心をもって積極的に粘り強く学ぶ子の育成〜互いを認め合いながら、高め合う喜びを実感できる授業を通して〜」を研究主題として、現職教育を進めています。教育目標に「心豊かでよく学び活気あふれる春木っこの育成」と示されているように、心豊かな児童の育成が大切だと考え、道徳教育の充実を図っています。
 3年生の授業実践を紹介します。教材名は「なおとからのしつもん」です。主人公の「ぼく」が「なおと」から、なぜ人によって態度を変えてはいけないのかと質問され、どう答えたらよいの分からず、困ってしまうという話です。
 休み時間に、優しい「ほなみ」が、仲間に入れてほしいと言ったら入れるのに、以前遊びに入れてくれなかった「ゆかこ」が、同じことを言ったときには、断る「なおと」の言動について考えるために、児童に役割演技をさせました。「ほなみ」と「ゆかこ」の気持ちを考えさせた後、周りの子の気持ちを考えさせました。「ゆかこ」も「なおと」に悪いことをしたのだから仕方がないという意見がある一方で、前は「ゆかこ」が悪かったけれど、仲間に入れなかったことで「なおと」も悪くなったという意見や、だめなことが繰り返されるからよくないという意見も挙がりました。
 最後に、「なおと」からの質問への答えを考えさせました。「なおとに、人によって態度を変えるのはよくないと伝えるとしたら、どのように伝えるのかを手紙に書きましょう」と言ったところ、児童からは、「仲間に入れたくない理由を言ってから、もうやらないでねと言えば、ゆかこも人の気持ちが分かる」という意見が出されました。
 今回の授業を通じて、児童は仲間の意見に耳を傾け、葛藤しながら自分の考えを深めることができました。今後も、お互いを認め合える大切な場として道徳教育の充実を図っていきます。

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