モラルBOX日記

【豊橋市立芦原小学校】道徳科の授業実践〜4年「いのりの手」(友情、信頼)〜

公開日
2020/02/25
更新日
2020/02/25

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 本校では、学年で1つの教材を取り上げて研究、実践を行っている。はじめの学級の授業実践後、課題や反省点を生かして次の授業に取り組むようにしている。主な手だては、次のとおりである。
(1)発問、補助発問の工夫
 登場人物が支え合える関係であり、どちらか一方の自己犠牲ではないことに気づけるように、「二人の友情をどんなところに感じますか」という主発問を設定した。 はじめの学級の反省を生かし、更に深く考えを引き出すために「どうしてそう思ったの」と問いかけ、自分の言葉で説明させた。
(2)ワークシート,板書の工夫
 「一方通行ではない支え合う友情」を視覚化するために、ワークシート、板書ともに二人の登場人物を対比させたレイアウトにした。はじめに行った学級の授業では、子供たちの意見が定まらなかったため、更に焦点化した話合いができるようにするために、次の学級の授業では、片方から集中して取り上げて話合いを進めた。また、気持ちの矢印を入れたり、「自分だったら」と登場人物の気持ちを自分ごととして考えた発言は黄字で表記したりして、友達を思う気持ちを視覚的に理解できるように改善した。    
 子供たちは、「してあげる友情」から離れられず、「自分を犠牲にして相手に尽くすことが友情である」という捉えが強くなってしまった。相手の幸せが自分にとっても幸せであるという二人の友情に気づかせるために、子供たちの意見から話題を焦点化していくことが必要であったと感じた。