【刈谷市立刈谷東中学校】道徳科の授業実践
- 公開日
- 2020/02/25
- 更新日
- 2020/02/25
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
生徒たちが、合唱コンクールに向けて練習を始めた時期に、「初めての伴奏」という教材で授業を行いました。本教材では、合唱コンクールでピアノ伴奏者に立候補した登場人物が成長する姿から、学級で何かを成し遂げるために、自分にできることは何なのかを考えます。生徒たちは、合唱の練習時間になると、リーダーが中心となって声をかけますが、リーダー以外の生徒は言われてから動くといった状況でした。生徒たちが、集団の中で自分の役割を果たしていこうとする態度を育てたいと考え、授業を行いました。
まず、「登場人物や学級全体が変わったのはなぜか」を考えました。その後、「自分たちの合唱をつくりあげるために大切なことは何か」を考えました。振り返りには、「自分からがんばる。そうすれば自然とみんなががんばれると思う。自分にはできることもたくさんあると思うので、それを全力でやりきれるといいと思った」「ほかの人に任せるのではなく、自分から変えていくというように、自分から行うことができるようになりたいです。自分の精一杯の声が出せるようにがんばって歌いたいです」と、自分からがんばる、変えていくことが大切だと考える生徒たちの姿が見られました。
このような姿を見ることができたのは、意見を板書する際に、矢印を使って生徒の意見をつないだことにより、主人公のがんばりが学級全体に広がったことに気付かせることができたからだと考えます。過去に学級で協力して行った行事の写真を用意し、がんばったことを想起させたことも有効だったと思います。
今後も、生徒が自分事として考えられるような道徳科の授業を実践していきたいです。