【知立市立竜北中学校】命の大切さを考える道徳科授業
- 公開日
- 2020/02/27
- 更新日
- 2020/02/27
道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)
本校では、東南海地震や自然災害に備えて、防災教育を進めています。
「防災集会」では、講師の先生を招いて、「防災に備えて私たちにできること」について学習しました。災害から自分や家族、地域の人たちを守るには、どのような備えが必要か、また、災害時のストレスを軽減するための身の回りのものの活用術についても教えていただきました。生徒の感想には、「ふだんの生活で何となく使っていたもので命を守ることができてすごいと思った。家族と話し合いたい」とありました。
命を守ることを学んだ次の週に、命の大切さを考える道徳科の授業を行いました。東日本大震災の際に、岩手県釜石市で起こった事実が描かれた資料を使いました。仕事中に大地震にあった主人公は、自身も津波に飲み込まれながら、津波の濁流に飲み込まれ車内に閉じ込められた人々を救出していく話です。目の前に、生死を分けるような危険にさらされている人がいたら、助けるべきだ。助けなかったら、一生後悔するかもしれない。しかし、自分の身の危険を冒して、行うべきなのか。自分が命を落としてしまったら、助けられた人は、その重荷を一生背負って生きていかなくてはいけなくなる。家族が悲しむ。どうしたらよいのだろう。様々な意見を交換する中で、生徒たちは、自分の命だけでなく、すべての命は、多くの人と関わりをもっていることに気がつきました。生徒の感想の中に「自分ももらった大切な命を守れるようにしたい」とありました。
その後、地域の方の御協力をいただき、「防災体験活動」を行いました。体験した内容をクラスや家庭で紹介していきました。多くの生徒が地域の「防災訓練」に積極的に参加したり、家族で話合いを行ったりしました。
様々な活動や授業と関連させた道徳科授業を行っていき、豊かな心をもち、主体的に実践できる生徒の育成を進めていきたいと思います。