モラルBOX日記

【西尾市立東幡豆小学校】子供たちの考えに寄り添った授業を目指して

公開日
2020/03/10
更新日
2020/03/10

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 第2学年道徳科で、「お月さまとコロ」の授業を行いました。わがままな気持ちを乗り越え、素直に謝ろうと決めたコロに寄り添うために、板書を工夫して行いました。
 導入では、「すなおな心」についての考えを出し合うことで、ねらいとする価値への方向付けをしました。
 展開では、まず、コロの葛藤場面(謝る、謝らなくてもよい)をセンテンスカードを使って対比的に示すことで、素直になれず悩むコロを自分事として考えました。次に、「涙を流したコロ」のところで、大きく3つ(1.ギロに対して 2.自分自身について 3.素直になれない心)に分類して板書し、このときのコロの気持ちを青とピンクの心情円を使って表しました。ほとんどの子が、悲しい気持ちの青となったので、「どうしたらピンクが増えるのかな?」と問い返すと「勇気を出して謝ればよい」という意見が出ました。さらに、「どうして謝るといいのかな?」と全体に投げ掛けると、「友達に嫌なことを言ったとき、勇気を出して謝ったら許してくれて、仲よく遊べた」「素直に謝ったら、すっきりした」という意見が出ました。こうしたコロの心の変容を、心情円盤と矢印を使って板書で表し、視覚化しました。
 振り返りでは、「人に悪いことをしたら、すぐに謝りたいです」「謝ってもらったとき、気分がよくなったので、ぼくもそうしたいです」など、素直に謝るということで自分も周りも気持ちがよくなることに気付くことができた授業になりました。