モラルBOX日記

【豊橋市立羽田中学校】3年生道徳科授業実践〜ワールドカフェ〜

公開日
2020/03/11
更新日
2020/03/11

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 道徳科の授業で、「一冊のノート」を教材として実践を行った。家族愛についての考えを多面的にとらえるために、この実践では、「ワールドカフェ」という方法で授業を進めた。主発問は、「祖母と並んで草取りをしているときに、僕は何を考えていただろうか」というものにした。この発問のねらいは、祖母への感謝や謝罪の気持ちを考えさせるだけでなく、「今度は僕が家族を支える番だ」というところまで生徒の思考を深めさせたいという思いで設定した。
 「ワールドカフェ」を行うと、一人一人の生徒の考えが模造紙の上で可視化されるため、生徒が何を考えているかがよく分かる。この実践でも、生徒の中に、「今までの自分の言動を後悔し、これからは自分ができることをしていきたいと思っている」という意見があったため、「ワールドカフェ」での意見交流後に、全体に問いかけた。授業の最後に今日の授業で学んだことを記述させたが、多くの子が、ねらいに到達できていた。
 「ワールドカフェ」は、教師側の準備に時間がかかるが、生徒の自主的な活動を促すことができるとともに、生徒の意見を教師が把握できるという特徴がある。今後も、この方法の可能性を試していきたい。