モラルBOX日記

【美浜町立野間中学校】命を大切にするために

公開日
2020/03/12
更新日
2020/03/12

道徳科の授業実践(モラルBOX掲載用)

 1年の道徳科の授業で、「命を大切にするために」を主題に、教材「ペロ!生きかえって」を使って行いました。
 生徒の実態は、命を大切なものであると漠然とは思っているが、あまり深く考えたことがないというものでした。そこで、「命は限りあるものであるけれど、ドラえもんの道具により死んでしまった愛犬を生き返らせるべきか、死を受け入れるべきか」を話し合う中で、命はやり直すことができない限りあるものであることを自覚し、今を大切に生きていこうとする気持ちを高めさたいと考えました。
 本校では、現職教育で多様な考えを引き出し、他者の考えから自分の考えをより深められるような授業実践を目指しています。そこで、「亡くなってしまった愛犬を生き返らせるべきか、亡くなったことを受け入れるべきか」を話し合う中で、周りの生徒はどちらの意見であるのか視覚的に分かるように色付きの紙コップを使用しました。生き返らせる場合はピンク色、受け入れる場合は青色の紙コップで意思表示をさせ、同じ立場や違う立場で話し合いをさせました。亡くなってしまったことを受け入れるべきだと考える意見が多く、「生命を生き返らせることは、命を大切にしていないことなのだろうか」という補助発問で切り返しをすることで、より深く考えさせることができました。
 振り返りでは、「生きていることに誇りをもち、今を精一杯がんばりたい」「同じ一日は、絶対にくることがないので、その日その日を大切にしようと思った」といった感想があり、命について深く考えることができました。
 授業後には、保護者からも「一日一日を大切に生きていくことが、命を大切にすることにつながる」という感想をいただきました。