モラルBOX日記

【江南市立古知野西小】調べ学習のしかたを見直そう

公開日
2012/06/12
更新日
2012/06/12

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 5年生にもなると,社会科や総合的な学習の時間など多くの教科でインターネットを用いた調べ学習をすることが多くなります。その際に,目的にあった情報かどうか取捨選択し,正しい情報を選ぶ留意点を知ることが必要になります。
 そこで,フィルタリングサービスの働きを理解すると共に,フィルタリングサービスに頼るだけでなく子ども自身で判断する力が付くようにしたいと思い,授業を計画しました。
 はじめに情報モラルに関するさまざまな内容をアニメーションで疑似体験できる「情報モラル研修教材2005」を使い,調べ学習をしていて不適切なサイトに出合った場合の疑似体験をしました。次に1〜3のWebページを印刷して配付し,資料から確かな情報を見つける条件を考えました。
1.行政機関が作成したページ:作成した部署,更新日などが書かれているが情報が古く,少ない。
2.個人のブログ:作者は不明。新しく更新されているが調べたいことと無関係な情報が多い。
3.ショッピングサイト:作成者は企業。販売したい商品の情報は詳しいが,調べたいことは直接書かれていない。
 子ども達は,疑似体験とはいえ,フィルタリングがかかっていない場合には,嫌な思いや怖い思いをすることを実感できたようです。子ども達からは,「家でフィルタリングがかかっているか聞いてみよう」との声が聞かれました。
 また,インターネットの情報には作為をもった作者がいて,それは必ずしも正確ではないことを知ることができたようです。対処方法として「いろいろなサイトを使って調べるといいと思う」との意見が出ました。
 この授業がインターネットの安全性や情報の正確さについてよく考える機会となり,今後の情報選択に生かされることを願っています。