【高浜市立高取小】道徳の授業を通した情報モラル教育の実践〜意見の異なる相手への思いやり〜
- 公開日
- 2012/07/30
- 更新日
- 2012/07/30
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
〜あらすじ〜
「主人公の由衣は小学生の女の子。とあるアニメーション番組にはまっています。そして、そのアニメのファンが集まるインターネットの掲示板を見ては、感想を述べ合ったりして楽しんでいます。
あるとき、由衣の意見に対し、意見の異なる書きこみをする人が現れます。一度だけでなく、何度も反論のような返信をする相手に対し由衣は不快感をもち、相手を攻撃してしまう内容のメールを送ろうか迷います。 しかし、他の掲示板の人たちが思いやりのあるなごやかなやりとりをしている中で由衣は、相手の相手の考え方を理解していきます。」
資料名「やっぱり気になる」 出典『6年生の道徳』(文渓社)
授業の冒頭では、「インターネットでの交流サイトなどを見たことがありますか。」と、実際のサイト名を例に挙げながら質問をすると、多くの子が反応をしており、インターネットでの交流に興味を持っている子が多くいることが分かりました。
今回の実践では、資料に集中させるために、紙媒体の資料は使わず、プレゼンテーションソフトを使用して資料を提示していきました。プロジェクターの画面をパソコンの画面に見立て、子どもたちは掲示板に文字が打たれる様子を思い描くことができ食い入るように見ていました。
主発問「由衣が画面を見つめた後、(相手を攻撃する内容の書き込みの)送信ボタンを押さずに文章を消したのは、どんなことを考えたからでしょう。」では、活発な意見の発表があり、悩む由衣の気持ちをしっかりと考えることができました。意見の異なる相手に対する掲示板での対応の仕方に悩む由衣の気持ちに共感することで、普段の生活での相手への思いやりの気持ちを育てるとともに、上手なインターネットコミュニケーションの仕方について考えるきっかけになったかと思います。
終末の教師の説話では、前任校の中学校で実際にあったネットトラブルの事例なども紹介することにより、ネットトラブルの怖さについても考えました。