【知立市立猿渡小】「事例で学ぶ Netモラル」を使ってチェーンメールへの対処の仕方を学習しました(5年生)
- 公開日
- 2012/07/30
- 更新日
- 2012/07/30
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
本校の5年生では,約20%の児童がケータイを持っており,(スマホは0人)その中で,ケータイでいやな思いや怖い思いをした子はまだいなかった。持っていない子でもケータイやスマホを持ちたいという子がほとんどであり,児童のスピーチにもナメコ栽培のアプリの話が出てくるほどである。将来は,ほとんどの子がケータイやスマホを持つと考えられる。小学校高学年は,ケータイやスマホを持ち始める時期であり,まだ危険な体験をしていないうちに,ケータイなどの使い方や気をつけることを指導しておくと,将来,危険なことに巻き込まれることを予防できると考え,本実践を行った。
ケータイなどで,最初に気をつけなくてはいけないことは,いたずらとしてよく起こりがちなチェーンメールである。受け取った子はいやな思いをするばかりか,メール独特の問題もある。また,一見善意のメールにみえ,予備知識がないと判断に迷い,間違った行動をしてしまうことも考えられる。
まず,チェーンメールとはどのようなものであるか,映像クリップで学習した。5人に転送しなかったら不幸になるとか,止めたらわかるという内容であった。授業後の感想では,今日このような学習をしなかったらきっと転送していたという子がたくさんいた。
次に,一見善意にみえるチェーンメールを映像クリップで学習した。ある病院で手術を受けたいが,輸血用のRh−の血液が足りないから,メールを転送して献血の協力を呼びかけてほしいという内容である。いたずらのチェーンメールを学習した後なので,そのまま転送するという子はいなかったが,ほとんどの児童が,本当かどうか病院に確認し,本当なら転送するという意見であった。もし,みんなが病院に確認したら病院が大迷惑であること,また,どんな内容であっても,メールを転送したらネットがパンクしてしまうことを伝え,一見善意にみえても絶対転送してはいけないことを学習した。
児童の感想
「私はこの映像クリップを見ていなかったら,メールを5人にしていたかもしれないの で,今日の授業はとてもためになりました。私がメールをしてしまっていたら,何千, 何万・・・という人に迷惑をかけてしまうので,チェーンメールは絶対削除します。」