【豊川市立東部中】「情報発信の落とし穴」
- 公開日
- 2012/08/14
- 更新日
- 2012/08/14
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
本校の生徒は、半数以上が自分用の携帯電話を所持している。毎年、携帯電話に関するトラブルも後を絶たない。その中でよくあるトラブルの一例が「チェーンメール」に関するものである。一部の生徒が作成した誹謗中傷メールが、多数の生徒に広まり、大きなトラブルへと発展したことも過去には見受けられた。特に、携帯電話を持ち始める1年生においてトラブルが多い。
そこで本校では、1年生全クラスの道徳で、情報発信とは何かを知り、チェーンメールへの対応を考える実践を行った。
授業では、チェーンメールの一例を提示して、もしこのメールが送られてきたらどうするかを考えた。「無視をする」「心配だから警察に連絡をする」「先生や親に相談する」などの意見が出た。そのあとに、「このメールが広まって、誰かが傷ついてしまった時、誰に責任があるのか」との発問に対しては、「もちろん作った人が悪い」「送られてきたメールをさらに送った人も悪い」などの意見が出た。「情報発信の責任は情報を発信した人にある」ことの説明を加えた後、情報発信の責任を果たすためには「真実性」「公益性」「正しい手順」を考えることが大切であることを学習した。授業の終わりに、もう一度、別のチェーンメールの一例を提示し、このメールが送られてきたらどうするか、一人一人が自分の考えをまとめた。
本実践を通して、ほとんどの生徒が、チェーンメールが送られてきた際、冷静に対応することと、転送しないことを理解することができたようである。今後は、掲示板やプローフィールに関するトラブルの例を題材とした授業を行い、情報モラルを高めていきたいと考えている。