モラルBOX日記

【西尾市立佐久島中】岩割りの松

公開日
2012/08/21
更新日
2012/08/21

ちょっといい話

 本校は,全校生徒10名の小規模校です。多様な考えを引き出したり,話し合いを活発化させたりするため,月1回の全校道徳を実施しており,全教員が順番に授業を行っています。
 担当が4月に,
「校長先生も,いかがですか。」
と,打診したところ,
「私も道徳の授業をやる。」
と,力強い返事をもらいました。
 7月の授業は,校長先生の授業でした。生徒達も気合いが入っていました。
 資料は,校長先生が長い間温めていた下村湖人の「岩割の松」でした。名作「次郎物語」の第2部にも登場するおなじみの松のモデルになったものです。
 岩を砕いて雄々しく成長する松の木を通し,「強い意志」とはどんなものであるかを生徒と共に考える授業でした。
「人にはそれぞれの思いや悩みがある。特に佐久島の生徒には人には語れないような悩みや苦しみがある。それに不満を持ったり反発したりするのではなく,努力を続け,よりよく生きてほしい。」
 「岩割の松」の話を通し,生徒の心に一つの明かりとか進むべき道が示されたように思えました。