【刈谷市立かりがね小】「やさしいなみだ」の実践
- 公開日
- 2012/11/12
- 更新日
- 2012/11/12
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
クラスのある男の子は、困っている友達がいることに気がつくと、声をかけたり一緒に移動したりしてくれます。困っている友達に「大丈夫?」と声をかける優しい子はクラスにたくさんいますが、その友達に合わせて一緒に歩いたり、待っていたりできる子どもは多くありません。そこで、いつも心のアンテナを高くして、少しでも困っている友達に早く気づき、行動してくれることを願い、「やさしいなみだ」(出典「第18回全日本『小さな親切』作文コンクール小学生入選作品」)の実践をしました。
子どもたちに話を読み聞かせた後、感想を発表させました。「人を助けたり、人のために泣けたりすることがすごいと思った。」「自分のことをやめてまでも、人のために時間を使ったことがすごいと思った。」「私は、お母さんのようにできない。」など思い思いの言葉でみんなに伝えていました。また、「お母さんの行動からまねてみたいことは何か」との問いに対しては、「困っている人を助けること」「困っている人にすばやく気づくこと」「すぐに助けると決断すること」などの意見が出ました。
また、「お母さんのすごいところ」との問いでは、「やさしい」「親切」「すぐにかけつけるところ」「他人のために時間を使うところ」など、いろいろなすごいことに気づくことができました。
最後に、お母さんのいつも言っている「やさしさは○○ではない」の○○に入る言葉を考えさせました。「笑顔」「自由」などが出ましたが、「お母さんの行動に関係があるよ。」とヒントを出すと、「分かった!言葉だ!」と大きな声で答えを口にすることができました。
「困っている人にお母さんは気づき、行動に移した。早く気づくことって大切なんだね。言葉の優しさは誰でも簡単にできるけど、行動することが大切なんだね。」と伝えると「うんうん」とうなずいていました。最後に困った友達に早く気づき、行動できたクラスの男の子を紹介しました。すると、自然に拍手がわき起こりました。また、授業日記には、「男の子を見本にしてがんばりたいです。」「はやく気づいて行動できるようにがんばります。」「お母さんのようにやさしくなりたいです。」という感想がたくさん書かれていました。
身近な小学生の作文のお母さんの行動から、「やさしさとは言葉だけでない」ということを学ぶことができた実践でした。