【豊田市立加納小】自分と異なる意見や考えを大切にし、他を思いやる心を育てる
- 公開日
- 2013/09/06
- 更新日
- 2013/09/06
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校の子どもたちは、猿投山・桃、梨の果樹園・地域を流れる籠川・棒の手・猿投神社巫女舞・・・と素晴らしい自然環境、行事等に恵まれている。児童の殆どが大家族ということもあり、学校は、落ち着いた雰囲気である。しかし、相手の立場を考えない言動がもとで、トラブルになったり、嫌な雰囲気になったりするときがある。それは、思いやりの心や人間関係力の欠如によるものと考えられる。思いやりの心や人間関係力を築くには、体験活動や特別活動など、子どもたちの生活全般の中で培っていくものと考える。
そこで、今年度も道徳時間の充実を図るため、学校行事との関連を明確にして道徳的実践力の育成につながる体験活動を関連させた授業を展開することで、他を思いやる心を育成し、人間関係力を高めていくことができると考え本実践に取り組んでいる。
<体験活動や特別活動>
(ア)韓国との交流活動
韓国のカナック初等学校との交流活動を通して、自分とは異なる考えをもつ人々の生活や環境を理解し、互いに分かり合うための思いやりの心を育てることをねらいとし、交流活動が行われた。
保護者の声
・子どもたちが韓国の文化に関心を持って一生懸命に言葉を覚えようとしていました。 日本との違いや他の国では、いろいろなやり方や考え方があるなど、多くのことを 感じたり考えたりするよい機会となりました。<高学年の保護者アンケートより>
・「韓国語で○○をどう言うか知ってる?」とよく聞かれました。予想もしていなかったので驚きました。家でも話題になることが増えました。<中学年の保護者アンケートより>
(イ)縦割り活動
本校では、清掃活動だけでなく、児童会の縦割り遊び、1年生歓迎会、運動会の縦割り種目など、多くの機会で異学年が協力する場を設定している。縦割り活動班を軸に異学年の児童が協力し継続した活動を行うことにより、相手の思いを理解し社会性や思いやりの心が育つと考える。
(ウ)委員会やPTAによるあいさつ運動
登校後に昇降口に委員会の子が立ち、「あいさつ」を呼びかける運動を行った。恥ずかしくて声の出せない子も大きな声に励まされ、少しずつ声が出せるようになってきた。また、PTAも「あいさつ運動」に参加してもらうなど地域と連携して活動が進んでいる。
<認め合う活動>
毎日、帰りの会で「よいことみつけ」の時間を設けている。友達からよい行いを認めてもらうことで自己肯定感につながり、自信も生まれる。善行児童を昇降口や教室に掲示することで常に子どもの目にふれさせ、互いに尊重する心・自己を高める心が育つと考える。
また、先生方がいろいろな場面で、子どものよい行いを見つけて「ステキハート賞」を発行している。担任以外の先生からの賞賛は、子どもたちのより一層の意欲につながると考える。
児童の声
・ステキハート賞をもらえるように、いいことをしたいです。<低学年児童>
・頑張ったことを他の先生も認めてくれて、表彰してくれるから嬉しいです。<中学年児童>
・友だちのよい行いを知ることができるし、自分も頑張ってみようという気持ちにさせてくれる。だから、ステキハート賞は、先生たちが僕たちに考えてくれた「思いやりのある賞」だと思います。<高学年児童>