本校ではたくさんの花や野菜を育てている。全校生徒が２６３名の小さな学校であるが、その規模は他の中学校に引けを取らない。本校職員はむろんのこと、ＰＴＡの皆様のお力もお借りした心癒される花壇。技術・家庭科では、ミニトマト、ゴーヤ、キュウリ、マクワウリ、ナス、ピーマンなどたくさんの夏野菜を栽培している。
　さて、今年も夏休みがやってきた。焦げ付くような猛暑の中、花壇の花や夏野菜たちはすくすく元気に育っている。時には恵みの雨もあるが、そうそう都合良く雨は降らない。すぐに花壇も畑も干からびてくる。
　そこで大活躍するのが１年生で結成された「チーム灌水当番」である。１日１０名前後で編成され、学校敷地内にたくさんある花壇や畑にホースで水をまく。水をまくだけではなく、時には無遠慮に伸びてくる雑草だって引っこ抜く。８時３０分からという比較的涼しい時間帯での活動だが、お構いなしに厳しい日差しが降り注ぐ。当然のごとく汗が流れ落ちる。
　グランドでは部活動中の２年生がその姿を見ている。昨年の夏休みを思い出しているのであろうか。昨年の自分の姿に重なるのであろうか。優しいまなざしでその姿を見ている。あれから１年、心も体も一回り大きくなった。
　来年の夏にもきっと同じ風景が・・・。味美中学校の良き伝統の一つである。