【江南市立古知野北小】1年生「迷惑電話の対処法『ひとりでおるすばん』」
- 公開日
- 2013/08/23
- 更新日
- 2013/08/23
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
古知野北小学校では,情報教育に関する指導計画の中に,情報モラルに関する内容を位置づけ,児童の発達段階をふまえて指導にあたっています。そこで今回は,1年生(3学級)で取り組んだ実践事例のうち,1組の実践について報告します。
まず学級の児童29名に事前調査をしたところ,1人で留守番をしたことがある児童は22名いました。その子たちは皆,保護者との取り決めで,「電話には出なくていいことになっている」「ナンバーディスプレイを見て,親からの電話でなければ出ない」と答えていました。中には「母親からだと音が違うから分かる」と答えている児童もいました。
次に,知らない人から電話がかかってきた場面を想定し,どのように対応したらよいか考えました。大人がいるときには,すぐに替わってもらうこと,やむを得ず出るときには,相手の名前や用件を聞くことを確認しました。電話に出たことがない児童からも,「分かりませんと言って電話を切る」「どちら様ですかと聞く」などの意見がありました。
さらに,生活訓練教材用の電話機を使って,知らない人から「友だちの住所を教えて」という電話がかかってきた場面のロールプレイングを行いました。先ほどの話し合いをもとに,とても意欲的に取り組みました。ただ,いざ実践となると緊張してしまい,少し言葉遣いが悪くなってしまった児童もいます。顔は分からなくても,相手はこちらのことを知っているかもしれないと考え,丁寧に話さなければならないことを指導しました。
共働き家庭が増え,学年が上がるにつれて一人で留守番をしなければならない機会も多くなると考えられます。今回の授業を通して,むやみやたらに自分や他人の個人情報を話してはいけないことを,低学年なりに理解できたようです。今後も,国語や生活科など,手紙などの住所や名前を扱う学習の中で,随時触れていきたいと考えています。