モラルBOX日記

【豊橋市立谷川小】ホタルのすむ里 谷川

公開日
2013/10/17
更新日
2013/10/17

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 谷川小学校では,校区の豊かな自然を愛し,生き物の生命を尊重できる子どもたちを育てることをねらいに,道徳の「自然愛・動植物愛護」の心を育てる学習をすすめながら,4年生を中心として総合的な学習でホタルの保存活動を行っています。学校にはホタル園(ビオトープ)があり,年間を通してホタルの世話を行っています。また,ホタルやえさとなるカワニナがたくさんいる半尻川では,ホタルの飛ぶ時期になると,全校の子どもたちは保護者と一緒に観察をして,半尻川の環境に触れ合い,ホタルなどの自然環境を守る活動を行っています。
 4年生の一年間の活動内容を紹介します。
 4月,ホタル園の見学を行い,ビオトープにいるホタルの幼虫を見つけます。小さな幼虫を見たことでホタルの世話をして谷川のホタルを守りたいという気持ちが強くなってきます。
 5年生にホタル園のホタルの世話の仕方を教えてもらい,常時活動(ホタル園の掃除をする。気温,冷却水槽の水温を測る。カワニナのえさとなるキャベツを与えるなど)を行います。
 学校での世話に加えて,5月には半尻川でカワニナをとります。7月頃には,学校のホタル園の産卵箱でホタルは孵化し,幼虫が大きくなるまで育てていきます。
 わからないことがあると,みんなで話し合ったり,図書資料で調べたり,ホタル名人の先生のお話を聞いたりしながら,ホタルについて深く学んでいきます。そして,ホタルはきれいな川でないと生きられないことを知ります。9月になると,半尻川でパックテストなどの環境調査をし,川そうじなど,地域の川を守る活動へと発展していきます。
 11月には,半尻川と学校のホタル園に幼虫を放流し,翌年6月,多くのホタルが飛びかうことを楽しみにします。
 2.3月には今まで行ってきた活動のまとめとして,谷川のホタルやふるさとの自然を守ることなどの大切さや必要性など,自分たちの思いをまとめ,校内やホタル保存会の方々に発表します。「ホタルを守ることは,自然を守ること」を自分たちだけでなく,地域の方々にも協力してもらえるように発信していく活動を行っています。
<4年生・活動後の作文>
 ぼくたちは、ビオトープでホタルの世話をしています。気温や水温を毎日チェックしたり、ホタルのえさとなるカワニナのえさのキャベツの取りかえをしたりします。ホタルを育てていて、とてもうれしかったのは、ホタルがふ化したことでした。ホタルの2世が生まれたと思うと本当にうれしく思いました。ホタルの幼虫が大きくなった時、安心して放流できるように、半じり川もきれいにしていきたいです。これからホタルの世話をする学年にもがんばってもらい、ホタルをふやしていき、もっともっときれいな川になるといいです。(A男)
 
 ホタル当番で大変だったのは、冷きゃく水そうのそうじでした。上のマットがかなりよごれていて、きれいにするのが大変でした。他に、カワニナとりが大変でした。カワニナは川のすみの方にいて、こしをかがめて、しっかり見ないと、どこにいるかわからないくらいでした。元気に育ってくれるように、カワニナをがんばってとりました。
 (中略)
 ホタルは、種類がたくさんあっておもしろいです。わたしのすんでいる町にはそんなにたくさんの種類のホタルはいないけど、ホタルを見るとうれしくなります。ホタルはきれいだし、よう虫も小さくてかわいいです。来年、さ来年とホタルが今より多くなってほしいです。わたしは、虫が苦手だけど、ホタルの学習をしてホタルが大すきになりました。これからもホタルの世話をがんばりたいです。