【津島市立神守中】「手伝いましょうか?」
- 公開日
- 2014/01/09
- 更新日
- 2014/01/09
ちょっといい話
本校では、地域団体の方からの神守中学校支援地域本部「豆ボラ神守」へのボランティア依頼を受け、生徒が地域の種々の行事でのボランティア活動に参加しています。本年度は、年間のべ144名の生徒が参加し、貴重な体験を行うことができ、どの団体の方からも中学生から非常に元気をいただいたと感謝されています。そのような状況の中、次のような「ちょっといい話」がありました。
12月1日の日曜日に、ある高等学校の学校説明会があり、本校の3年女子生徒(Aさん)が参加するために出かけました。かなり早く学校に到着したために、近くの公園のベンチで時間まで待つことに。すると、そこへ名古屋市内の児童クラブの児童や大人の人々が集まってきました。どうも、お餅つきの行事をするための会場準備に入るようです。
少ない人数での準備が大変そうに思ったAさんは、「手伝いましょうか?」と声をかけるや否や、テントをたてたり、ものを運んだり、設置したりと、精一杯お手伝いをしたそうです。そして、体験入学が終わってからも、公園へ戻り、お餅つきや児童と遊んだりして、最後の片付けまでお手伝いをして帰ったそうです。
12月2日の月曜日に早速、児童クラブの代表の方からお礼の電話がかかってきました。Aさん本人に詳細を尋ねたところ、「これまで神守中学校区のコミュニティのボランティアにもたくさん参加していたので、テントの立て方も知っていました。また、人が困っているのに、見て見ぬふりをしてベンチに座っているわけにもいかないので、お手伝いをしました。また、Aさんは毎週土曜日のドテラにも参加し、大学生ボランティアさんから勉強を教えてもらっているので、そのお返しができればと、思ったそうです。」
ボランティア活動を推進している本校としても、この上なく嬉しい出来事です。思いを行動に移せるのは、体験を通して学んだからこそだと思います。どんなことよりも貴く素晴らしい行為だと思います。
また、12月20日にお礼状が届いてきました。文面は以下のようです。
神守中学校 様
A 様
先日は私共、○○学童クラブのもちつき大会でのご援助まことにありがとうございました。私共が準備に追われる中、見ず知らずの私たちに「手伝いましょうか?」と優しく声をかけていただき、重たい荷物の運搬、設置にいたるまで手伝っていただき、最後の片付けまで何も言わず参加してくださいました。「近くの高校の学校見学に来たんです。」と明るい笑顔で話をされ、餅つき大会にも楽しそうに参加していただき、学童の子供たちにもとても優しく、明るく接してくださいました。そんな貴方様にどれだけのお礼をしてもしきれるものではないとは分かっておりますが、私共は貴方様の好意にとても心打たれ感動し感謝いたします。また、学校様のその教育方針に深く感動し感謝いたします。
「困っていたら手を貸す」言葉で言うのは簡単ですが、全くの見ず知らずの人に手を差し出すというのは決して簡単ではないと思います。それをまるで感じさせず、当たり前のように手を貸してくれた貴方様の優しさと勇気に「こういう人っているんだな」「こういう事ってあるんだんあ」と、その出会いに感謝いたしました。
これから寒さも一層厳しく、せわしい時期ではありますが、風邪などひかぬようお身体大事にしてください。
くどいようですが、本当に本当にありがとうございました。
○○学童クラブ 父母一同
児童クラブの皆様、ありがとうございました。人のために働くことは、大人の証。一人でも多く、そんな心を備えた人づくりをめざしていきたいと思います。