【豊川市立長沢小】情報モラル教育
- 公開日
- 2014/01/20
- 更新日
- 2014/01/20
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
社会科や理科などで、パソコンを使った調べ学習をすることがある。特に高学年では、自分で調べることによって、より多くの知識を得ることが期待できる。しかし、まとめてきたノートに目を通すと、ネットで調べたことをあたかも自分が考えたことのように書いている子が少なくない。調べた内容と、そこから自分が考え、導き出した結論を区別することの必要性を考えさせることにした。
これまでの調べ学習の際に、ネットから引き出した情報をどのように活用したか考えさせた。ほとんどの子が、自分が考えたことのように書いていた。また、自分が考えたアイデアや意見を、他人が勝手に使っていたらどうだろうかという立場で考えさせた。自分が考えたこと(小説、物語、などのアイデア)を、知らない人が勝手に発表していたらどういう気持ちになるか考えさせた。アイデアを盗用されたことで生じる損失にまで考えがおよび、深い話し合いができた。(アイデア採用によって、盗用者が獲得する賞金や名誉など)
これまで、なにも考えずに、好きにインターネットを使っていた子どもがほとんどだった。インターネット検索や調べ学習などにおいても、著作権などについて意識する機会もなく、問題点を意識している子はほとんどいなかった。今回子どもたちは、自分が盗用される側に立って考える活動を通して、調べた内容の取扱いや、「自分の意見とは区別しなくてはならない」という考えをもつことができた。
ネットの情報の丸写しでは、なんの学習にもならない。その情報をもとにして考えを深めたり、発展させたりしなくてはならないということも確認しなくてはならないだろう。パソコンがこれだけ普及しているという現状を踏まえ、知らず知らずのうちに行っていたことが、重大な問題に発展していたということがないよう、小学生のうちから指導していかなくてはならないことだと思った。