モラルBOX日記

【田原市立泉中】福祉実践教室で育む思いやり

公開日
2014/01/22
更新日
2014/01/22

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 1月15日(水)に、生徒の社会福祉への理解と関心を深めるとともに、思いやりの心を育てることを目的にした福祉実践教室を行いました。今年は、田原市社会福祉協議会の方を講師として迎え、視覚障害者体験、高齢者疑似体験、車いす体験を行いました。
 視覚障害者体験では、アイマスクをつけた友だちを、周りの環境を知らせる声かけをしながらガイドヘルプする体験を行いました。高齢者疑似体験では、白内障の状態を再現するゴーグルをつけて新聞を読んだり、関節が曲がりにくい状態で髪を洗ったりする動作を体験しました。冒頭の写真は、視界が限られ、関節が動かしづらい状態でお手玉をしている様子です。車いす体験では、「扱い方の答えは乗っている人がもっている。乗っている人が安全に、安心できるようにしてあげてください。」と思いやりの心でコミュニケーションをとりながら支援することの大切さを教えていただきました。また、「車いすの方を見かけたら一声かける」ことが講師の方から宿題に出されました。
 「声をかけるだけでも泉地区なら何かあっても大丈夫だ、と障害のある方が安心して外出できるきっかけになる」と、地域全体で誰もが安心、安全に暮らせる社会にしていく大切さも教えていただきました。これらの体験によって、障害のある人や高齢者の視点に立って接することの大切さ学んだり、一人一人が地域で果たせる役割について考えたりすることができました。
<生徒の感想>
○ 車いす体験では、車いすを使う人がどういう状態の人なのか考えて行いました。車いすを押す側になったときには、自分が乗っていて「怖いな」と思ったことを相手にも声をかけて、安心させてあげることが大事でした。また、一人でも多くの車いす利用者が安心して外出できるように、車いすの人に会ったら「大丈夫ですか」「何か手伝うことはありますか」などちょっとした声かけをしていきたいです。
○ 視覚障害者体験で、アイマスクをつけて歩いたときには、真っ暗でとても怖かったです。でも、友達の声でとても安心できたし、頼りになりました。これから私が生活していく中で、体が不自由な方を見かけたら、声をかけてあげたいと思います。
○ 高齢者体験では、目と手の不自由な高齢者の気持ちになってやったときに、ひじが曲がらなくて何をやるにもやりにくくて、新聞を読むときはほとんど見えませんでした。実際に高齢者の方に道で出会ったら、声をかけて助けたり、自分が道を空けてあげるといいなと思いました。自分も将来、そんなふうに気づかいをしてくれる人がいたらいいなと思いました。