モラルBOX日記

【あま市立甚目寺東小】ボランティア活動

公開日
2014/01/31
更新日
2014/01/31

ちょっといい話

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あま市立甚目寺東小学校  ボランティア活動 
 
 11月のある日に私は、職員室で一本の電話を受けました。それは、市内にある老人福祉施設「ライフケアー海部」の所長さんからでした。内容は、本校の5年生2名が、施設を訪れ入居しているお年寄りのために読み聞かせをしてくれ、みんながとても喜んでいたのでと言うお礼の電話でした。中には、涙を流しながら聞き入っていたお年寄りの方もみえたそうです。
 本校では、朝の10分間を「読書タイム」として毎週読書に親しんでいます。どの学年も始業前の時間を静かに過ごしています。    
 また、年間を通して、PTAの図書委員の方々による読み聞かせを実施しています。このような取組の影響もあってのことと思い、早速5年生の児童に、インタビューすることにしました。その内容を紹介します。                          
  T: 「なぜ福祉施設を訪問しようと思いましたか?」
Aさん: 「家で両親から何かボランティア活動でもしてみたら?と、言われたのがきっかけです。」
  T: 「ふつう、ボランティアというとゴミ収集に親と一緒に行くことなどを思いつくのだけど、なぜ、老人ホームへ読み聞かせに行こうと思ったの?」
Aさん: 「うーん」ちょっと間を置いて、「学校で読み聞かせをやってもらっているし、家で、おじいちゃんやおばあちゃんに優しくしてもらっているので、老人ホー    ムを思いつきました。そして、友達のBさんも誘ってみました。」
  T: 「それでBさんは、どうしたの?」
Bさん: 「とってもいいことだと思いました。本を読む楽しさや想像しながら聞く楽しさを味わってもらいたいと思いました。」
  T: 「実際に読み聞かせを行ってみた感想は?」
Aさん: 「とても感謝されてうれしかったです。」
Bさん: 「また来てね、と言われたり、とても良かったよと言われてうれしくなりました。」
Aさん: 「月に一回は、出かけようと思っています。」
Bさん: 「老人ホームの予定を電話で確認して、1月も行く予定でいます。」
  T: 「すると、これからずっと続けようと思っているんだ?」
Bさん: 「はい、お年寄りの人が涙を流して喜んでいるのを見て、本当に感謝されていると言うことを実感しました。1月18日の土曜日に予定を聞くつもりです。」
Aさん: 「私も両親がいないときに、おじいちゃんおばあちゃんに世話をしてもらった思い出があるので、自分のことのようにうれしく思いました」
〈1月17日インタビュー実施〉
 家庭での、何気ない両親のボランティア活動への投げかけの言葉で始めた「読み聞かせ活動」が、お年寄りの思いもよらぬ反応によって2人の心は、大きく揺れ動いたようです。たとえ、数分の読み聞かせでも、これだけおじいちゃんおばあちゃんに喜んでもらえるのかということを実際に感じ取っていたようです。この2人の行動を頼もしく思いました。今後も二人の読み聞かせ活動は、地道に続いていくことでしょう。