モラルBOX日記

【刈谷市立かりがね小】携帯安全教室

公開日
2014/02/13
更新日
2014/02/13

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 最近、スマートフォンの無料通話・メッセージアプリや携帯ゲーム機によるチャットなどにより、子どもたちでも簡単にメッセージのやりとりができるようになった。その書き込みで傷ついたりトラブルになったりしている話を子どもたちから聞き、指導することがあった。保護者や教師の見えないところでこのようなことが起こっており、今後、いろいろな事件に巻き込まれる危険性もあることから、「携帯安全教室」を行うことにした。
 携帯電話会社のWebサイトにある教材をダウンロードして、携帯電話の基本から書き込みまでをスライドで見せた。公共の場でのルールやマナー、インターネット上の掲示板での誹謗中傷や個人情報の取り扱いなどについて学習した後、PCソフトを利用して、子どもたち全員にチャットの疑似体験をさせた。
 まずは、「中学校に入ってやってみたい部活動」「おすすめの食べ物」「自分の夢」の3つのチャットルームをつくった。自分の名前ではなく、ハンドルネームをつくることで、子どもたちのテンションは一気に上がった。子どもたちが好きなチャットルームに入り、会話を楽しんでいたとき、「あらし機能」を有効にした。コンピュータが子どもたちの会話に勝手に入り、会話と違う言葉や単語を書き込んで混乱させると、子どもたちは「なに、これ」「誰かが勝手に書き込んでくる」と怒り出した。
 そこで、チャットルームを終え、子どもたちに感想を聞くと、何人もの子どもたちが「嫌な気分になった」と言っていた。実際にチャットの体験をさせることで、自分が書かれて嫌なことは絶対に書き込んではいけないと感じ取らせることができた。