【田原市立田原南部小】ちょっとまって! 勝手に使っていいの?
- 公開日
- 2014/05/21
- 更新日
- 2014/05/21
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
○ねらい
・「著作権」について、勝手にしてはいけないことの基本的な考え方やマナーを学習し、日常生活を振り返って意識化を図る。
・使ってよいとされているものでも、引用したことをはっきりさせておくことを学習する。
○児童の実態
家庭や学校で、自由にインターネットを使える子はいない。学校でインターネットを使って調べ物をすることを学習し、検索ワードを打ち込んでいろいろなサイトを見つけることができる。しかし、調べたことをノートに書き写したりプリントアウトしたりする際、出典を明記する等のマナーはまだ学習していないので、できていない。
○実践(授業の様子)
社会科の「昔の道具」の学習で、昔の道具について家の人に聞き取り調査をしたところ、名前はわかるが使い方がわからないもの、名前しかわからない道具などが出てきた。そこで、インターネットを使って検索し、画像や使い方の情報を探すことにした。情報をノートに書き写す際、書き写したサイトの名前も書かなくてはいけないことを指導したところ、児童はどうしてなのか理由がわからない様子だった。
そこで、「ちょっとまって!勝手に使っていいの?」というテーマで、道徳の授業で著作権について学習した。「もしも自分が書いた作文を、名前だけ変えて他の人が勝手に出したらどう?」と投げかけると、「ずるいと思う。」「だめだよ。」と反応があったため、著作権という言葉を出し、勝手に使うことはいけないことを伝えた。そして、参考にすることはいいが引用する場合は引用部分がわかるようにして使うことを伝えた。
○児童の感想と今後の課題
児童の感想には、「インターネットで調べると、すぐにわかるからいいと思ったけど、やってはいけないことがあるってはじめてわかった」「著作権って聞いたことがあったけど、人の書いたものを勝手に使ってはいけないことだとわかった」などの言葉があった。著作権、肖像権といった用語が難しく、本当に理解できているかわからない面もあったと思うが、機会あるごとに繰り返し指導していくことが大切だと感じた。今後も、アニメのキャラクター画像、芸能人の写真、音楽等、子どもの興味のありそうな分野を積極的に取り上げ、指導していきたい。