【愛西市立勝幡小】子どもをとりまく携帯端末事情とその対応
- 公開日
- 2014/06/26
- 更新日
- 2014/06/26
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
児童における携帯端末等の利用の状況はどのようであろう?見えてくる課題は何だろう?この点に重点を置き、情報モラル教育の実践を進めている。
まず、児童の実態を把握するために3年生以上の児童を対象に、自分専用の携帯電話やスマートフォンを持っているか、どのくらい使っているか、どんなことに使うか、使い方について家の人との約束はあるか、などの項目でアンケートを行った。結果、所有率は25%ほど、使い方は家族への電話やゲームとの回答が多かった。他には写真・音楽・動画視聴などが目立ち、高学年になるにつれて、アプリ・インターネットの利用との回答が多くなっていた。使い方についての約束は、「ある」という回答が3・4年生については80%を越えていたが、5・6年生は40%程度になっていた。
このアンケートは、回答用紙を配付する方法ではなく、個々に教育相談を進める中で聞き取る方法で行った。その中で、今は使っていない携帯電話や携帯音楽プレーヤー、ゲーム機などからWi-Fiを介してネット環境に入り、活用するという方法が予想以上に児童の間で広まっていることがわかってきた。
こうした結果を受け、保護者には文書で、「子どもたちのインターネット利用に潜む危険性」や「トラブルの例」を示し、携帯電話を持たせるときには、目的を明確にすること、フィルタリングの活用、家庭でのルール作りなどに留意していただくことを伝えた。
児童には、情報教育の授業の中で「情報モラル」についての学習を進め、6年生児童を対象に「ケータイ安全教室」を依頼し、実施した。その中で写真をネットに公開するだけで、個人情報が思わぬところから知られてしまう危険があることなど、児童もはっとする場面もあり、関心をもって話を聞くことができた。
今後、この実践を継続していきながら、その時その時の課題を見極め、子どもたちがより安全に有効に、情報社会を生きる力を養いたいと考えている。