モラルBOX日記

【豊橋市立大清水小】  校長室は、動物の救急病院

公開日
2014/08/05
更新日
2014/08/05

ちょっといい話

 「校長先生、スズメが落ちてたよ。」4月のある日、3年生の女の子2人が、小さな小さなひな鳥をそおっと、もってきました。鳥の赤ちゃんは、まだ小さく、とんだり、えさをとったりすることができません。小さな鳥の赤ちゃんを見つけた女の子たちは、自分たちでは何とかできずに、校長先生に助けを求めにきたのです。
 大清水小学校の校長先生は、動物が大好きです。特に、鳥のことにはくわしいことを大清水の子どもたちはよく知っています。校長先生が調べたところそのひな鳥は「マヒワ」の赤ちゃんでした。マヒワの赤ちゃんは、弱ってえさを食べることができません。でも、校長先生は、とても上手にえさを食べさせ、マヒワの赤ちゃんは、どんどん元気になり、校長室をとぶようになりました。
 3年生の女の子たちは、休み時間になると校長室におとずれ、マヒワの赤ちゃん鳥を楽しそうにみにきます。校長先生は、3年生だけでなく、休み時間に一人で遊んでいるいろいろな子たちにも声をかけ、鳥の世話を頼みます。頼まれた子たちは、「お昼休みに校長室に鳥のお世話に行くんだ!」ととってもうれしそうに話してくれます。そして、昼休みが終わると「しっかりお世話ができた!」と満足気に教室に帰ってきます。マヒワの赤ちゃんは、ヒワちゃんと名付けられ、どんどん元気に大きくなりました。
 5月のある日、ヒワちゃんは元気になり、大きな空へとんでいきました。子どもたちも、新しいお友達をみつけ、運動場で元気よく遊んでいます。また、けがをしている動物を見つけても大丈夫!校長先生がすぐに世話の仕方を教えてくれます。大清水小学校の校長室は、動物の救急病院なのです。
今までに助かった命は、ウサギ3わ、スズメ2わ、マヒワ1わです。

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