モラルBOX日記

【豊橋市立向山小】今こそ考えよう,ケータイメディアとコミュニケーション

公開日
2014/10/21
更新日
2014/10/21

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

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豊橋市立向山小学校では,5年生のクラスで「情報モラル」についての授業を行いました。本校の5年生の携帯電話の所持率は20%弱で,それほど高くはありませんが,高機能化された携帯電話と同じような通信機能をもつ携帯ゲーム機の所持率は80%を越えています。携帯ゲーム機の高機能化に伴い,携帯電話やスマホで起きているさまざまなトラブルが携帯ゲーム機でも同様に起こりうる可能性を考え,携帯ゲーム機を含めた携帯電話,スマホ,タブレット等を「携帯メディア」と称し,「今こそ考えよう,ケータイメディアとコミュニケーション」という単元を構想し,実践に取り組みました。
 携帯メディアに関するトラブルの多くは,メディア自体ではなく,使い方の問題です。今回の実践にあたっては,携帯メディアをニュートラルな立場でとらえ,さまざまな問題解決場面を提示する映像教材「春野家ケータイ物語」(NHKエデュケーショナル制作)を活用しました。
 第8話「立ち向かえ!ひきょうな書き込み 深まるキズナ」は,インターネッ上におけるコミュニケーションは,使い方によっては相手を不快にさせたり深く傷つけたりすることがあるということを考えさせるストーリーです。子どもたちは,この教材を通して,「自分が掲示板に悪口を書かれたらどうする?」「友達が悪口を書かれたらどうする?」ということについて考えました。
 授業を通して,子どもたちは「悪口を書かれたら,一人でかかえこまずに,家族や先生に相談しようと思います。」「自分がトラブルに巻きこまれたらどのようになるのかということを知ってからケータイをもちたいなと思いました。」「困ったら,家族や先生に話せばなんとかなりそうだということがわかりました。」「友達が悪口を書かれたら,自分も悲しいし,助けてあげたいと思います。」というような感想をもちました。
 情報モラルの授業は,「○○は危険だ」「○○はやらないようにしよう」とネガティブな指導になりがちですが,携帯メディアの利便性にも目を向け,「□□のように使えば安心だ」「□□に気をつけて積極的に使ってこう」というポジティブな指導を心がけていきたいです。