モラルBOX日記

【刈谷市立雁が音中】携帯電話・スマートフォンのトラブルから生徒を守るために

公開日
2014/12/04
更新日
2014/12/04

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

携帯電話・スマートフォンのトラブルから生徒を守るための保護者との連携・生徒会の取り組み・授業での指導

 携帯電話(以下携帯)やスマートフォン(以下スマホ)の使用による人間関係のトラブルや生活習慣の乱れが本校生徒にも多く見られます。そのため、平成26年2月に刈谷市児童生徒愛護会から出された『携帯電話やスマートフォン等の安全な使用のお願い』を受けて、携帯やスマホの安全な使用について取り組んでいくことにしました。
 4月、PTA総会に先立ち授業参観を行いました。2年生は道徳の授業として「SNSとの上手なつきあい方とは」を行いました。生徒たちはSNSの危険性を知り、相手の気持ちを考えて使用していくことを学びました。
 PTA総会では、PTA生活委員長から「携帯・スマホの安全な使用のお願い」として、保護者に1.必要のない携帯やスマホを持たせないこと、2.携帯やスマホを持たせるときは、家庭での約束を作り、必ずフィルタリングサービスを受けること、3.夜9時以降携帯やスマホを預かることなどをお願いしました。
 「笑顔輝け!いじめ0から始まる明るい雁中」。26年度生徒会が策定したスローガンのもと、5月に第1回いじめ撲滅集会を行いました。生徒会役員からスライドを使って、自分たちが携帯やスマホを使う際の気をつけなければならないことを訴えました。そして、スマホによる人間関係のトラブルのDVDを視聴し、「雁中でこんなことが起こらないようにみんなで気をつけていきましょう」と呼びかけました。
6月は、授業参観と保護者の参加による「ふれあいトークタイム」を行いました。授業参観では3年生が学級活動で「SNSについて考えよう」をテーマとし、SNSを疑似体験し、その中に潜む問題点について話し合いました。
ふれあいトークタイムでは、刈谷警察生活安全課の方から保護者に向けて、実際の事例をもとに携帯やスマホの危険性のお話をいただきました。その後、学年毎に分かれ、保護者同士で携帯やスマホの使い方についての情報交換を行いました。他の家庭の悩みや取り組みを聞くことで、今後の家庭での対応についての参考になったようです。
 本校の携帯やスマホの所有率は46%であり、それほど高い割合ではありません。しかし、6割以上の生徒が携帯やスマホ以外の端末でSNSやコミュニケーションアプリを利用した経験があり、生徒の生活に深く入り込んでいます。
 携帯やスマホの夜9時以降の利用制限についてはほとんどの保護者が賛成しており、中学生も反対をしている生徒は1割ほどです。生徒からは、「時間が有効に使えるようになった」「ラインで会話しているときにやめやすくなった」「勉強時間が増えた」などプラスの効果が出ています。
 携帯やスマホのトラブルが完全になくなってはいませんが、生徒や保護者の意識の高まりを感じています。今後も、実態を把握しながら、取り組みを進めていきたいと思っています。

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