モラルBOX日記

【豊田市立挙母小】スマートフォンの扱い方

公開日
2014/12/12
更新日
2014/12/12

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 近年,パソコンやスマートフォンの普及は目覚ましく,小学生が手にすることも珍しくない。そして,小学生がネット犯罪に巻き込まれるケースもある。自分のスマートフォンを持っている児童は少ないが,近い将来,確実に手にすることとなるスマートフォンの正しい使い方を知り,安全への知識を身に付けることは大切と考える。
 本校では,ICT授業支援員による授業を各学級,年間2回程度行っている。ワードやパワーポイントの技術習得をめざしたり,国語や算数のコンピュータを利用したお勧め教材を提供してもらったりしている。
 6年生の3クラスでは,10月23日,ICT授業支援員による情報モラルの授業をコンピュータ室で行った。本授業では,スマホ体験アプリを使ってメールのやりとりをした。はじめに各児童に教師から迷惑メールを送った。「なんか面白いメールがきたよ」などのつぶやきが聞こえ,楽しくメールを読み始めた。そして,メールにはURLのようなものが記載されていた。出会い系やアダルト系サイトへ誘引する迷惑メールの大半はURLである。予想以上に警戒する児童が多く,2,3名の児童を除き,ほとんどの児童はURLを開くことはなかった。その後,友達同士で自由にメールのやりとりをした。他の子の話が出ていないか確認したところ,好きな人,テストの点等の友達の秘密に関わる話題をやりとりしていた児童がいた。
 スマホ体験の次時の授業では,「迷惑メールによる被害」についての学習を行い,サイトを開いただけで個人情報が引き出されてしまう怖さについて話し合った。前時にスマホ体験をしたことで,スマホを使った経験がなかった児童も自分の考えをもつことができ,積極的な意見が出され,スマホの危険性に対する認識を深めることができた。
 授業後の児童の感想として,以下のようなものが出された。
・自分のせいで人に迷惑をかけることは絶対にしたくないので,怪しいメールがきたら親に相談したいと思います。
・僕はまだ携帯電話は持っていません。でも,中学生になったら使うと思うので,変なメールがきたら開かないようにしたいです。
・個人情報が簡単に流れないように,もっと安全になってほしいと思います。
・僕は,前の授業で怪しいページを開いてしまいました。そして,今日の授業で自分の携帯に入っている友達の電話番号がばれてしまうことがあることを知り,恐ろしいと思いました。