モラルBOX日記

【あま市立甚目寺中】東北応援プロジェクトの取組

公開日
2015/01/09
更新日
2015/01/09

ちょっといい話

 甚目寺中学校では、平成23年度後期生徒会が,文部科学省「東日本大震災子どもの学び支援ポータルサイト」に参加することをきっかけに,「東北応援プロジェクト」(生徒会がプロジェクト名を考案)を立ち上げました。被災地の中学校体育連盟に陸上大会の用具を送る活動から始まり,陸上大会の応援旗,卒業式の「祝い羽根」,愛知県に避難されている方を励ます手紙等,活動内容を工夫しながら,この取組は引き継がれました。
 今年度は,「東北応援プロジェクト」の願いを「心と心をつなぐ復興」とし,「被災された『あなた』のことを忘れない」との思いを伝えることを念頭に置き,ビデオレターと寒中見舞いの絵手紙の計画を立てました。
 交流を続けている宮城県の山元町立坂元中学校・山元町立山下中学校・気仙沼市立階上中学校,そして,これまでの「東北応援プロジェクト」を通じて住所と氏名が把握できている愛知県に避難をされている10家族に送りました。春の生徒会行事の合間を縫って,生徒会役員がビデオレターの内容について話し合いを重ね,学校紹介として過去の「東北応援プロジェクト」の取組を紹介し,部活動や学校祭のブロック演技と3年生の合唱の様子を盛り込みました。また,入学当時から「東北応援プロジェクト」に参加してきた3年生にアンケートを依頼し,これまでの「東北応援プロジェクト」の感想や本校の良いところ等をインタビューしました。生徒会役員が分担して取り組み,夏休みの終わりに発送することができました。7名の生徒会役員は達成感を味わい,「わたしたちは,被災された『あなた』のことを決して忘れない」との思いを強くしました。
 あま市の全小中学校が協力して,東日本大震災により愛知県に避難されている方々(12月5日現在1,156名478家族)に,寒中見舞いの絵手紙を描きました。そして,2,674枚の絵手紙を,あま市役所に集まった各校の児童会長・生徒会長から,愛知県被災者支援センターの職員に手渡すことができました。避難されている方の声が聞こえ,笑顔が見えるこの取組は,あま市の小中学生が人権尊重の実践的な行動力を身に付ける確かな活動となりました。