モラルBOX日記

【豊橋市立南部中】Twitter事件から学ぶ情報モラルとLINEの危険性

公開日
2015/03/11
更新日
2015/03/11

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

 生徒の間で,スマートフォンアプリ「LINE」を使った人間関係のトラブルが多発している。LINE上で,どんな情報を扱ってはいけないのか,何がトラブルのもとになるのか,SNSにはどんな危険性が潜んでいるのかを考えさせるために授業を行うことにした。はじめに,軽はずみな発言が,大きな事件につながる危険性を伝えるために,「従業員がTwitterに写真を投稿した事件」の実際の写真を使い,問題点を考えさせた。そこから, LINE内の人間関係トラブルへとつなげていった。実際にLINEを使ったことのない生徒でも話し合いに参加できるように,LINEがどんなものであるのか,実際の操作の様子を,パワーポイントを使って提示し,その後,写真のようなLINEの画面を見せ,このやり取りは,問題があるのかどうかを考え,話し合わせた。
 生徒からは「個人情報だからよくない。」「既読が20でいろんな人が見ているからまずい。」という意見が多く出た。使い方を知らなかった生徒も,たくさんの人がこのLINEのやり取りを見ていることに気づいたようである。また,実体験をもとに,グループに入っている友達から書かれた内容が本人まで伝わる危険性を発表した生徒もいた。「誰にも見られない空間のやりとりだからいい。」というのではなく,どんな場合でも,個人情報や,相手を傷つける内容を載せてはいけないことを全員で確認した。
 この授業を行ったことで,「LINE」は便利なツールではあるけれども,その使い方を間違えると,トラブルにつながるという意識を生徒の中に残すことができた。この授業だけで終わらせず,継続して指導を続けていきたい。