【蒲郡市立大塚中】ディベートで情報モラルを学習
- 公開日
- 2015/10/06
- 更新日
- 2015/10/06
情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)
平成27年7月2日(木)に学校保健集会が行われた。今回のテーマは、「中学生にとって、携帯電話やスマートフォンは本当に必要なのか」で、保健委員によるディベート形式で行われた。
初めに、保健委員が事前アンケートをもとに、基調提案を行なった。生徒たちは、「全校生徒の約8割の生徒が携帯やスマホを所持していること」「平均で2〜3時間、中には5時間以上使用していること」「『携帯やスマホが本当に必要か』という問いに、半数の生徒が『はい』と答えていること」を聞き、所持していない生徒からは驚きの声が聞かれた。
その後、ディベートに入り、必要だと主張する「肯定派」から意見発表を行った。肯定派の考えとして「スマホは、もはや必要なもの」「必要な時に、すぐに連絡をとることができる」「災害時に役立つ」「勉強に役立つアプリがある」「ゲーム、音楽などの楽しいことがたくさんある」という5つの理由が提示された。それに対し否定派からは、「睡眠の質が落ち、睡眠不足になる」「目に悪い影響を及ぼす」「スマホ依存症になりやすい」「学力低下につながる」「事件やトラブルに発展する可能性がある」という理由が提示された。 その後、「質問」「最終討論」の後、どちらの考えに賛成できるか、ジャッジを行った。代表者のよるジャッジでは、「否定派」の主張が優勢となり、「中学生には、携帯やスマホは必要ないかもしれない」という結論になった。
集会後のアンケートでは、「携帯やスマホが本当に必要か」という問いに対し、「はい」と答えた生徒が50%から34%に減り、必要ないと答えた生徒も15%から17%に増加した。
<生徒の感想から>
「携帯電話やスマホには、必要なときがたくさんあるけれど、その分必要じゃないときもたくさんあることがわかりました。」
「自分できまりを決めて、徐々に使用時間を減らしていこうかなと思いました。」
「会話を、メールに頼りすぎないようにして、上手な友達関係を保っていきたいです。」
この集会を通して、生徒たちは、携帯やスマホのメリットとデメリットを知るとともに、中学生にとっては不必要なものかもしれないという意識を高めることができた。さらに、携帯やスマホを持っている生徒にも、使い方について振り返り、今後の使い方について考える機会となった。