【豊川市立小坂井西小】『気遣う心』 優しいお姉さん頼りになります (校内善行表彰)
- 公開日
- 2015/07/27
- 更新日
- 2015/07/27
ちょっといい話
本校では、全校集会時に善い行いをした児童を表彰する「校内善行表彰」を実施しています。7月に表彰された3人の女子児童の行いが、とても心温まるものだったので紹介させていただきます。
6月のある日。3人の女子児童が仲良く下校していると、一人で不安そうにしている4歳くらいの小さな女の子を見つけました。女の子は、お母さんとはぐれてしまったようです。女の子のことが気になった3人でしたが、「きっとお母さんがすぐに迎えに来てくれるよね」と、3人は女の子の横を通り過ぎました。
しかし、通り過ぎた後、どうしても女の子のことが気になってしまいました。「あのままお母さんが迎えに来なかったらあの子はどうなるんだろう。」「寂しいだろうな。」「自分だったら悲しいよ。」心残りだった3人は、来た道を引き返して女の子に声をかけることにしました。
「こんにちは。どうしたの?大丈夫?」女の子に優しく尋ねると、お母さんとはぐれてしまったことがわかりました。女の子は、自分の家の位置は分かっていたので、3人は一緒に女の子の家まで付き添って行くことにしました。
やっと女の子の家に着きましたが、チャイムを鳴らしても誰も出ません。鍵もかかっていて中にも入れず、3人は途方に暮れてしまいました。「どうしよう。このままこの子をここに置き去りにしてもいいのかな?」3人は話し合って、ふと女の子の家の近所に3人の知り合いが住んでいることに気が付きました。「そうだ!近所の人に見ていてもらうようお願いをしよう。」3人は、近所の人に女の子のことを話し、お母さんが帰ってくるまで見ていてもらうよう頼みました。その後、3人はそれぞれの家に帰宅し、女の子も無事お母さんに会うことができたということです。
困っている人がいたら、助けてあげる。当たり前のことですが、いざそれを実践しようと思うと、勇気が要ります。今回の3人は、迷いながらも勇気を出して行動をしました。気遣う心をもち、それを実践していく勇気。それが、3人の優しいお姉さんたちの中に存在していたことは、とても素晴らしいことだと思います。
皆さんの心の中にもきっとある、人を気遣う優しい心の花をぜひ咲かせてください。