モラルBOX日記

【豊川市立一宮東部小】 それは個人情報です

公開日
2015/08/12
更新日
2015/08/12

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

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 夏休み前の安全教育の一環として「安全と情報モラル」の授業を行いました。低学年、特に1年生では、情報ということば自体が難しいので、身近な場面を設定し、演技を交えていっしょに考えました。
 「自分の名前が漢字で書けますか。家の電話番号が言えますか。住所が言えますか。お父さん、お母さん、おばあさんなど家族全員の名前、それから、お仕事も言えますか。」などを問いかけると、1年生は言えることや書けることを自慢したくて、多くの子が元気よく手を挙げました。電話番号が言える子、さらに住所まで言える子が3割もいたのには驚きました。実際に尋ねるとすらすらと言えました。遊園地で迷子になると役立つね。すごいなあ。とほめる一方、その扱いの危険性について話を進めました。
 このような場面です。公園で遊んでいたA君は、知らない男性に名前を呼ばれて立ち止まった。その男性から、お父さんが倒れて病院へ運ばれたと告げられた。そのとき、お父さんお母さんの名前と電話番号を聞かれて、答えてしまった。ここで、子どもたちに問いかけました。「何がいけないのですか。」
 子どもたちも知らない人には注意を払っていますが、名前を呼ばれると気を許してしまったり、緊急時と言われると冷静でいられなくなります。低学年の児童なら、なおさらです。ほかの情報も話してしまいがちです。言ってしまった情報が悪用され、事件に巻き込まれることを子どもたちに事例をあげました。帽子や自転車の名前が読まれることもあるでしょう。これらの悪用例がわかると子どもたちには、驚きと緊張の表情が見られました。「名前や電話番号は大事な個人情報だから、気をつけようね。」夏休みは子どもたちだけになる場面も多いと思います。自宅でも情報の扱いについて話題にしようと伝えました。このような情報管理については、保護者の理解、協力を得ることも大切だと考えています。