モラルBOX日記

【豊田市立高嶺小】心を育てる「かずえの郷交流会」と「車椅子の贈呈」

公開日
2015/08/24
更新日
2015/08/24

心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)

 本校の道徳教育の重点目標の一つとして、思いやりの心を育むことを掲げています。発達段階に応じた目標として、高学年では、相手の立場に立って、だれに対しても親切にすること。中学年では、相手のことを考え、進んで親切にすること。低学年では、まわりの人と仲よくし、助け合うこと。これらを目指しています。その具体的な活動の中に、「かずえの郷交流会」と「車椅子の贈呈」があります。
 校区内には特別養護老人保健施設「かずえの郷」があります。22年前から福祉委員会の子どもたちが訪問して、おじいさんやおばあさんにクイズを出したり、トーンチャイムやリコーダーの演奏をしたりする「かずえの郷交流会」を行っています。子どもたちの演奏に合わせて、歌を口ずさむ方も多く見られ、喜んでくださるお年寄りの姿を見て、「行ってよかったね」「喜んでもらえたね」「もう一回行って、やりたいな」などの声が子どもたちから上がります。
 交流活動を委員会のものだけではなく、全校の活動にするために、「かずえの郷に車椅子を贈ろう」を合言葉に、募金活動やアルミ缶・牛乳パックの回収活動にも取り組んでいます。回収で得た資金で購入した車椅子は、全校児童が見えるピロティに展示後、学校とかずえの郷でそれぞれ「車椅子贈呈式」を行っています。朝、全校集会に施設の方を招いて贈呈し、その後、福祉委員長・副委員長、校長、PTA会長で施設を訪問し、利用者さんたちに直接手渡します。特に施設での贈呈式では、喜んでくださるお年寄りの姿を見て、活動の意義深さを強く感じることができます。道徳の時間はもちろん、学校の教育活動全体を通じて、また家庭や地域と連携をして、子どもたちに「思いやりの心」を育てていきたいと思います。