モラルBOX日記

【岡崎市立東海中】スマートホンを教材にした情報モラル教育

公開日
2015/09/07
更新日
2015/09/07

情報モラル教育実践(モラルBOX掲載用)

2年生の授業では、スマートホンの扱い方について、中日新聞に記載された「目に余るネット情報」を資料として学習をした。
単元の導入として、学級のどれくらいが携帯電話・スマートホンを所持しているかアンケートをしたところ、学級の3分の1が所持し、また持っていない場合でも、WI-FIを通じてインターネットに接続できる端末を所持している生徒を加えると過半数を超えた。多くの生徒がインターネットを通じて、他者とコミュニケーションをとれる状態にあることが分かった。そこで、本単元では、SNSに重点を置き授業を展開した。「SNSを扱うアプリやサイトを知っていますか」という問いに対し、Line、Facebook、twitterなど生徒は積極的に発言することができた。そこで、SNS上で実際に起こった事例(実名で悪口を書き込むこと、他人の端末を勝手に使用すること、相手に精神的な圧力をかけ、またわいせつ画像を扱うこと)を紹介し、それが犯罪か、そうでないかを考えた。多くの生徒がこの事例は犯罪であると理解したが、あくまでも他人事として考えている雰囲気が感じられた。
 そこで、本時の資料を範読した。この資料は、川崎市の殺人事件の犯人として逮捕された少年3人の個人情報がインターネットで悪用されたことをきっかけに、インターネットに潜む重大な責任と危険について説いたものである。生徒は、グループに分かれ、SNSを扱うことについて感じたことを話し合った。その後の全体の場では、「SNSは便利だからこのままで大丈夫」、反対に「扱い次第では、危険なものになりうる」など、互いの意見をかかわり合わせることにより、話し合いを深めていった。
 授業後の振り返りの場面では、「携帯電話・スマートホンを持つこと、またその端末でSNSを扱うことは、決して悪いことではないが、扱い方次第でどのような事態になるのか、よく考える必要がある」と考えることができた。