【蟹江町立新蟹江小】福祉の心を育てる
- 公開日
- 2015/09/10
- 更新日
- 2015/09/10
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
本校では毎年3〜6年生を対象に福祉実践教室を行っています。「福祉実践教室の体験を通して、身体に障がいをもつ人がその障がいを克服するために、大変な努力をしていることを知るとともに、社会福祉についての知識・理解を深め、福祉の心(思いやりの心・ともに感じる心・助け合う心)を育てる」ことが目的です。学年ごとに分かれ、車いす、盲導犬、手話、点字の内容を4年間のローテーションで体験するようにしています。
車いす体験では、車いすに乗る側と介助する側に分かれて進められました。乗る側は普通に腰掛けるだけでなく、正座をし、目を閉じて乗ることも体験しました。こうすることで、先が予測できない怖さや、足の踏ん張りがきかない状態を体験できます。学校公開と合わせて行ったので、保護者にも体験していただくことができました。感想を聞いてみると、「介助してもらうとき、信頼関係ができていないと怖くて体を預けられなかった」「持ち上げるときには一人でなく複数なので、声を掛け合わないと傾いてしまった。かけ声の大切さが分かった」など、乗る側・介助する側の両方の視点での声を聞くことができました。本校には車いすを使用する教員が在籍するため、学校環境はほぼバリアフリーになっています。子どもたちは、障がい者への配慮や関心があることが当たり前になっている中で学校生活を送っています。この教室をきっかけに、障がい者に対してだけでなく、相手をよく知ることで相手のニーズをとらえ、進んで手助けできる児童が増えることを期待して毎年行っています。