【犬山市立東部中】「男らしい」「女らしい」ってどういうこと? 道徳の時間で考える。
- 公開日
- 2015/11/10
- 更新日
- 2015/11/10
心の教育推進活動(モラルBOX掲載用)
「男子は泣いたらすぐにバカにされるよ」「でも女子は、字が汚いと『女子なのになぜ?』みたいに言われて気になる…」グループになった生徒たちからは、いろいろな意見が聞こえてきます。
11月2日(月)、犬山市立東部中学校2年2組の教室では、道徳の教科書「明るい人生」の中の題材「たまたま女に生まれただけ」の授業が行われていました。
男子にけんかでも勉強でも負けたことがなかった主人公は、ある日、初めて男子にケンカで負け、泣き出してしまいます。一方、負かした男子生徒は「ひどい」「謝れ」と周りにひどく責め立てられ、結局、泣いてしまいます。女性は泣くと同情を集めるけれど、男性は泣いただけで「男のくせに」といわれるのはおかしいのではないか、と主人公は思います。
生徒たちは、この題材を通して自分たちが日常生活のなかで「男らしさ」「女らしさ」というフィルターを通して人を判断していないか、ということを改めて考えました。生徒たちは男女混合の生活班になって「男の子(女の子)もけっこう大変なのだ」と感じた場面を話し合い、発表しました。「女性でも、お裁縫が好きじゃない人もいるよね」「力仕事はいつも男にまかされる…」担任の塚原菜月先生が「お互いを認め合うことが大切だね」と話すと「性別にこだわるより、その人の心や考えに関わっていきたい」といった意見が出されました。
【授業後のワークシートから】
● 「男のくせに」「女のくせに」と人をバカにせず、その人の個性をしっかり見つけて、互いに相手のことを認め合うことが大切だと思った。普段の生活で互いのいいところを見つけていけたらとよいと思う。
● 「女だから静かにしてなさい」と家族によく言われるたびに「また、それか」と思う。女の子だって元気にしたいし、男の子だって強くなければいけない、と決めつけるのはよくないと思う。
● 男女で得意な分野があるとしたら、互いに助け合って生活するのが大切だと思う。